ものすごく遅くなってしまいましたが、5月にチームWHで行ってきた、アメリカ東側の旅を綴っていこうと思います
簡単な旅の行程は既にTRANSPORTERさんの夏号に取り上げていただきましたが、その隙間を埋めるような記事になりますので、お時間あらば読んでいただけると幸いです
1日目の様子「Day1」
2日目の様子「Day2」
3日目の様子「Day3」はこちら
それでは、4日目スタートです!!
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2016.05.05 Day4
この日はAQ Bevolutionのアルバート氏先導のもと、「VICTORY Brewing」へ!!
日本にも既に輸入がされているので、皆様お馴染みかと思います
さらにチーム伊勢角、湘南ビールの筒井さん、Ant’n Beeのたこちゃんも加わって、大所帯で見学させていただきました
入ると大きなブルワリーレストランがあり、カウンターを眺めるだけでも楽しいです
まずは見学前に一杯、他の見学者も揃ったところでツアー・スタート!
見学通路に来てまず目に入ったのがこのホップ・スニフ
ボタンを押すと、穴からホップの香りがする風が吹いてきます
ずっと浴びていたいぐらいいい香り…
面白い装置です(笑)
ブルーハウスに入ってすぐ目に入るのが、大きな赤いV
ドイツのメーカーさんに完全オーダーメイドの特注を依頼したら、このVICTORY仕様のブルーワーズピットを「勝手に」作っていてくれていて、納品されてびっくりしたという素敵な逸話が
その完全オーダーメイド最大の特徴が「ホールフラワー・ホッピング・システム」
今回初めて知ったのですが、VICTORYのビールは全てホールフラワーホップ!
それを最大限に発揮できる第3の釜、それがこのシステムです
その釜に240kgものホールフラワーホップを投入しても、つまらないし濁らないし、香りと苦みだけを抽出できます
大きなホップバックのような役割を果たしていて、ホールフラワーホップを利用するVICTORYならではのシステムです
ブルーハウスにはブルワーさんのデスクとラボもありました
その後すぐにホップ用冷蔵庫に案内してもらいました
冷蔵庫の中には直ぐに使う分だけ運ばれてきて、貯蔵庫はまた別にあるそうです
見る限りでもかなりの量があるけれど、これが1度の仕込みに大量に使われるのでこれはほんの数回分だと言っていました
恐ろしい……
緊急事態用にとペレット・ホップも少量だけ置いてありましたが、使うことは滅多にないそうです
さっきのホップスニフは、ここの中の香りを嗅げる穴、というわけです
さらに進むと、遠心分離機が2台!
ラガーを得意とするVICTORYのクリアな色と味わいは、この遠心分離機(場合によっては濾過器も併用)によるもののようです
フィリング工場は広大!
瓶詰だけでなく、缶の流通も始めたためだそうで、倉庫には膨大な空き缶が積まれていました
見て回って思ったのは、大きな設備を持っている醸造所にしては(他の大きな所にくらべると)非常にコンパクトな工場ということ
それでも大きいのには違いないのですが…機能的にまとまっている印象でした
遅めのランチはブルワリーで、やはり全種を一通りティスティングしました
中でも私のお気に入りは「Hop DevilのNitro」!!
普段日本でも飲める銘柄ですが、現地で、しかもNitroでの味わいは格別でした!!
お腹を満たした後は、お土産を物色……
ボトルやアパレルはもちろん、ビールを使ったアイスまでありました
Victory柄の派手パンツで、ご満悦の二人…
ご一緒してくださった皆様、アテンドしてくれたアルバートさん、ありがとうございました!!!!
お腹いっぱいになったあとは、チーム伊勢角を伴って、「Philly Homebrew Outlet」というホームブリューショップへ
アメリカではホームブリューが合法の為、家庭で気軽に自家醸造を楽しむ人が多いです
個人利用サイズなので、ホップやモルトも少量から買えます
しかもここはアウトレットなので、他よりもやや安価
中古品なども手に入り、酒麹なども売っていました
ミステリータップは、持込みの自家醸造ビールを繋いでいるようです
そこから約5分の「LOCAL44」というボトルショップへ
フィラデルフィアの酒販事情は少し変わっていて、
ペンシルバニア州では酒販に対して厳しく、酒屋では必ずケースで購入しなければならず、6パックもだめです
州が経営するお店では、ビール以外のアルコールは1本単位で買えますが、ビールはやはりだめ
スーパーやコンビニなどでは全く買えないのです
では、1本単位でほしい時はどうするのか?
それは酒販免許を持っているバーやレストランで購入します
そこでは、6パックやばら売りで買うことができます
そんな事情からか、バーがレストランがボトルショップを営んでいるのは珍しくありません
ということで、ここ「LOCAL 44」も、元はビアパブであり、その隣でボトルショップが営まれています
バーには入りませんでしたが、凄く賑わっていました!!
ビールの品揃えも秀逸!
ローカルなものはもちろん、西海岸やシカゴ周辺のブルワリーのものも多く、見ているだけでもワクワクします
ここも近所にあったら破産確定のお店ですね(笑)
伊勢角チームをフィリー市内でドロップアウト
帰宅の前に、「フィリーチーズステーキ食べ比べよう!」ということになりました
フィリーチーズステーキ (Philly cheesesteak) は、炒めた薄切り肉と溶けたチーズを長いロールパンに詰めたサンドイッチのこと
だいたい20センチぐらいの大きさです
私たちは3店舗回ったのですが、「Tony Luke’s」は市街地からちょっと外れにあり、22時前という時間にも関わらず、ひっきりなしにお客さんが出入りしていて、
こと、「Geno’s Steaks」と「Pat’s King of Steaks」に関してはお互い目の前に店を構えていて、両店とも24時間営業という何だか凄い構図です
買いまわるのにだいぶ苦労しましたが…何とか4店舗を揃えることが出来ました
左から、
「Jim’s Steak」http://www.jimssteaks.com/
「Geno’s Steaks」http://www.genosteaks.com/
「Tony Luke’s」http://www.tonylukes.com/stores/?current_date=2016-5-27%2015:30:27
「Pat’s King of Steaks」http://www.patskingofsteaks.com/
パンがしっかり目で、お肉もしっかりしていて、私はジーノズが一番好きでした
色々皆で食べ比べた結果、日本人で言うところ「牛丼」にあたる食べ物ではないかということになりました
お肉も少し甘めの味付けですし、玉ねぎがプラスされているのも類似ポイントが高いです
時間が経つとパンがシナシナしてきて、それがいいと言う人もいるようです(ますます“つゆだく”のようにも思えます)
飲んだ後の〆にこれを食べるのだとか!
ひとりじゃ到底食べ比べられる量ではないので、面白い試みでした
それぞれ個性があって、バランスで好みが分かれるので、現地で食べた人の意見を参考にすると良いと思います!
ということで、チーズステーキをつまみに、この日も家飲み
飲み疲れも出てきて、今後の旅の行方やいかに……
5日目に続く…