ものすごく遅くなってしまいましたが、5月にチームWHで行ってきた、アメリカ東側の旅を綴っていこうと思います
簡単な旅の行程は既にTRANSPORTERさんの夏号に取り上げていただきましたが、その隙間を埋めるような記事になりますので、お時間あらば読んでいただけると幸いです
1日目の様子はこちら「Day1」
それでは、2日目スタートです!!
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2016.05.03 Day2
翌朝、あいにくのお天気
ビーチに出てみたのですが、曇天で景色は楽しめず…
デラウェア州はデルマーバ半島の北東部にあり、アメリカ50州で2番目に小さく、栃木県とほぼ同じ大きさしかありません
地図を見ていただければわかるですが、今回ペンシルバニア州フィラデルフィアを目指すにあったっては、ひたすら北上しなければなりません
出発して2時間半ほどで、デラウェア州の主要都市・ニューアークに到着
「Iron Hill Brewery」のニューアーク本店で、少し遅めのランチをとりました
2010年に改装したとあって、カッコいい店内!!
【Iron Hillとは】
1996年創業、料理屋の主人ケヴィン・デイヴィスとのホームブルワーのケビン・フィンとマークエーデルソンによって、ニューアークに最初のブルーパブを開店
その翌年にはGreat American Beer Festivalにて「Lodestone Lager」がいきなり金賞を獲得
現在デラウェア州だけでなく、隣接のペンシルバニア州・ニュージャージー州も含む3州にまたがって12店舗を展開
各店舗でブルワリーを併設しています
(今回後述するWBCでも5つのメダルを獲得、と大活躍でした!)
人数がいるので、全種フライト!!
その後は各自気に入ったものをパイントで楽しみました
少し元来た道を戻り、Rate Beer3位の酒屋「State Line liquors」へ
デラウェア州とメリーランド州のほぼ州境にある酒屋
一見、え?ここがそんなに評価高いの??と心配になる外観……
店の中に入ると、ひしめき合う各地のビール達
東側はヨーロッパが近いせいもあり、欧州ビールも充実
ローカルなビールがあり過ぎて、何を買ったらいいのか迷うほど
店の奥にはバーカウンターがあり、34TAPの樽生を販売
そのタップ数の多さとラインナップの良さに驚きました
グロウラーもサイズが充実していて、少量からも対応しています
定期的にスペシャル・イベントも開催しているようで、近所にあったら破産確定の酒屋でした
ビールもさることながら、他の品揃えも最高で抜かりなし!!
ついつい長居してしまいました
デラウェア川に沿って、東へ
いよいよフィラデルフィアの中心部に差し掛かると、高層ビルが立ち並び大都会の様相が見えてきます
都市部からすぐの住宅地へ
大人数なので一軒家を貸し切り、合宿のような状態です
さてここからこの旅のハイライトとなるCBCへ!!
【CBCとは】
Brewers Association(以下BA)が主催するCraft Beer Conferenceの略です
主にはアメリカのブルーパブやブルワリー関係者が一堂に集う業界イベント!
毎年場所を移して開催され、また2年に一度World Beer Cupも同時開催されます
ブルワリーの品質とパフォーマンスを向上させるために、様々なテーマで講義やセミナー、イベントが行われます
Brew Expoというトレードショーも開催され、「ビールに関わる」という名目も多岐にわたります
アメリカ全州は基より、今や世界各国からビール業界関係者の集まるビッグイベントとなっていて、CBCを楽しみに待つブルワーも少なくありません
今年で記念すべき20周年となる今回は、ペンシルバニア州フィラデルフィアで開催
ということで、やってきたのがフィラデルフィアです!
途中行程をのんびりしすぎたために、CBCのチェックイン時間ギリギリにコンベンションセンターに到着
いざ、レセプション・パーティーへ
このパーティーがちょっとした名物となっていて、過去には動物園や博物館、アメフトのスタジアムなど、一風変わった場所で行われるのが最近の傾向の様です
今年はなんとフィラデルフィア美術館をまるまる貸し切っての開催!!
映画「ロッキー」で、トレーニングのためにロッキーが駆け上る美術館正面階段は「ロッキー・ステップ」と呼ばれ、その名残で、階段下にはロッキーの銅像が設置されています
美術館で開催、と聞いた時にはエントランスホールと中庭だけで開催するのだろうな、と思っていたのです、が!
さすがに飲食物の持ち込みは禁止でしたが常設展、企画展共に展示品を自由に見て回ることが出来ました
すごい!大興奮!!
もちろん外のテントや館内のいたる所に、各社のビールスタンドがあり、テイスターを提供してくれます
地元や近隣のビールが主で、地元に行かないと飲めないビールもたくさん出ていました
過去にお店に来てくれたブルワーさんなど各人と再会し、嬉し楽しいひと時
日本からジャッジで来ているメンバーやセミナーに参加する予定のメンバーとも会うことが出来ました
美術館でこうしたイベントを開催するのは私の一つの目標であるので、とってもトキメキました
そしてこうしてイベントに協力的な美術館の姿勢にもとても感激しました
レセプション・パーティーのあとは、Rate Beer100点の「Monk’s Cafe」へ
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(ちなみに余談なのですが、ココのお店が自分たちの紹介にサイトに書いているこの文が好きです(うちもこうありたい)
If you think that you don’t like beer, then you have never really tasted quality beer.
If you are a Bordeaux drinker, we have beer for you.
If you like Port, we have beer for you.
If you enjoy scotch whiskey, we have beer for you.
And if you already love great beer, you have Found beer heaven!
訳:あなたがビールを好きではないと思っている場合、あなたは本当に質の高いビールを味わったことがありません。
あなたがボルドーの酒飲みであれば、私たちはそんなあなたのためのビールを持っています。
あなたがポートワインを好むのならば、私たちはそんなあなたのためのビールも持っています。
あなたがスコッチウイスキーを楽しむなら、私たちはそんなあなたのためのビールも持っています。
あなたはすでに偉大なビール愛好家ならば、あなたはビールの天国を発見しましたね!)
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そこまで大きくない店内は、調度CBCにやってきた関係者や普段利用しているであろうお客様でごった返し
通路にまで人が立ってぎゅうぎゅう
お店の造りも面白く、
お店に入ってすぐのフロントバーでは、主に西海岸のビールがON TAP(何とあのロシアンリバーが常設です!!)
奥の奥にあるバックバーは、さながら隠れ家のようになっていて、この日はCBC特別イベントでNorth Carolina・Wicked Weed BrewingのTAP TAKE OVERをやっていました
Wicked Weedは、Funkatoriumと呼ばれるバレルハウスを持つほどサワーエールに傾倒していて、リストにもサワーエールがたくさん載っていました!
もちろんテーブルサービスもしていて、ご飯もがっつり美味しいものが食べられるのだけれども、さすがに立ち飲みで精一杯でした
パーティーではあまりきちんとした食事をとれなかったので、家に帰って夜食を取りながら、アメリカに前のりしていたオーナーが買いためていてくれたビールを開けていきました
人数もいたけれど、結構な量でしょ?
冷蔵庫も2日目にしてパンパンです(笑)
こうして2日目の夜はふけていくのでした……
3日目につづく…