皆様こんにちは
店長のんたんです
のんびりと毎日を過ごしていたわけではないのですが、帰国からあっという間に2ケ月…そして3ヵ月が経とうとしています
いつになったら「シカゴの話」をするの?と言われましたので、ようやくお話させていただこうかと思います
前回・前々回と読んでくださった方達から
「一緒に旅している気分になる」とおっしゃっていただき、書く甲斐があります
本当にありがとうございます…!!
正しく私が目指しているところ!
駄文ではありますが、少しでもこの旅を共有できるように書かせていただいています
このあとも一緒に旅をしていただければ幸いです
1日ずつが濃密でしたので少々長めですので、お時間のある時にでもどうぞ♪
①1&2日目の話
「Journey around Chicago①Day1&2」
②3日目の話
「Journey around Chicago②Day3」
全5回の予定です
それでは、4日目のスタートです
—–
アナーバーで宿泊したのはかなり立派なホテル
ドアマンもいるし、ベルボーイもいる
フロントにはレモン水も常設されて、廊下はふかふかのじゅうたん張り
旅をすることが多い私ですが、高級ホテルに泊まることはそうそうないので、地味にテンションが上がりました
朝食の会場はホテルのレストランバー
タップハンドルを見つけて、はしゃぐ一同
前回もさらりと触れましたが、アナーバーは学校の街
州立大学の名門校・ミシガン大学の本部があるので、学校の主要施設がぎゅぎゅっと固まっているわけです
我々の出発時間にはたくさんの学生が登校してくるのを伺えました
この学校関連の施設も、建物を眺めるだけでも楽しかったです
レンガ造りの街並みを抜け、いざ出発!!
この日の移動距離は、この3日間に比べると移動距離は少な目
出発してから2時間ほどで第一目的地に到着
それでも2時間って、結構走れますけどね(笑)
ビールの評価サイトRatebeerにおいて、2013年にBest Brewesに輝いた実績もあるブルワリーです
オープンの時間よりちょっと早く着いてしまい、時間を少し持て余したので、まずはお店の周りをうろうろ探索することにしました
エントランスやそこかしこに飾ってあるものが素敵!
ロゴを模した鉄看板も細かい線まできれいに切ってある!
ステージ付の中庭には、専用のバーカウンター(もちろんTAP付!)もあり、気持ちよさそう!
様々なイベントも行われているようです
自転車止めも、よく見ると自転車の形!
お店周りの探検も終了し、オープンと同時にお店に入りました
私たちだけかと思いきや、続々とお客様が入店し、あっという間にお店はいっぱい
中に入ってまず驚いたのが、天井に所狭しとかかっているマイマグ達!!
どうやってこの中から自分のマグがわかるんだろう…と思っていたら、しっかりと番号管理されており、店員さんにメンバーズカードを見せるとと探して持って来てもらえます
超常連と思われるおじさんは「俺のはココだ、取ってくれ」と店員さんを呼んでいました(笑)
次に目に入ったのがこの水槽!!タンクが沈んでいて、魚たちの棲み処になっているんです
小さなケグが転がっていたりして、芸が細かい(笑)
お魚も毎日ブルワリー探索をしてるんですね
早速ビールを注文しようとお得意の「フライト」があるか確認したところ、
ビールはパイントサイズのみ!
実に潔い営業姿勢に感服です
皆でそれぞれシェアしながら飲みました
中でもインペリアルスタウトがとっても好み!
美味しかったなぁ
気になるフードメニューがあったので頼んでみたところ、凄いボリュームの料理が出てきました!
こういう日に限って、朝ごはんしっかり食べてるのに(笑)
グレイン入りの自家製パンに、チリがたっぷり詰まっていて、蓋となるパンにはチーズがぬってあります
これがまた美味しい!!
チリにもビールが使ってあるみたい
結局お腹いっぱいといいつつ平らげました(笑)
調度お昼時ということもあってか、店内はランチを楽しむ人たちであふれかえっておりました
ピザオーブンも何台もあるし、サンドイッチが人気なのか皆わしわしとほうばっておりました
ビールもパイントだし、本当にお腹一杯…
だらだらと店内を見回すと、やはり職業病ゆえサービングに目が行きます
おそらくビールは工場から直接パイプを辿ってタップに来ている様子
ラインが長いのにきっと冷やされていないからでしょうか、
フォーセッツから出るビールが泡だらけで、注いでるお姉さんが凄い苦労していたなぁ
ロスが多そうだけど、改善しないのかな…なんて、話したりしておりました(笑)
特にマグは中身も見えないし、余計に泡立ちそうだし、どうしてるんだろう??
(ホールスタッフのお姉さんたちは気にせず豪快にビールを注ぎ続けておりました)
お手洗いを済ませてw、お店の向かいに…
ここはオリジナルグッズのショップとホームブリューショップとスケーターズグッズのお店!
多彩なマーチャンダイズと豊富なホームブリューグッズ、そしてなぜかスケートボード
ビール関連のグッズが所狭しとお店の中におかれている中、スケボーが並んでいて面白い空間でした
うちのスタッフ・CAZZにはたまらないお店かもしれませんね
お腹いっぱいの一行は次なる目的地へ
2012年に新設されたばかりという新工場
きれいなエントランスに既に興奮気味
建物のドアがタップハンドル!!
ケグの植木鉢もある!!
入り口はオートロック
この日はアポがあったので、その方を内線で呼び出します
中目黒タップルームのスタッフさんが、ここBell’sのスタッフとお知り合いとのこと
代わりにアポを取ってくれたさかもっちゃんが「I’m Hisayo!」と言っているところ
そして颯爽と現れたのが彼、Johnさん
オペレーション・デレクターというとても偉い方、
そしてイケメン!!
この日はAHA(American Homebrewer Associationの略)メンバーのブルワリーツアーもあったそうなのですが、特別にプライベートツアーをしていただけることに!!
ブルーハウスのあるこの空間は、まるで古き良き日本家屋の様
聞くとやはり、日本の蔵や木造建築を参考にしたそうで、初めて来たにも関わらず、何だか懐かしい気分になるとっても落ち着いた空間でした
まず案内されたのはモルト庫
人物の大きさの対比からわかると思いますが、とんでもなく大きいタンク
この中には既にミリングの終わったモルトが入っています
ミルは地下にあり、埋め込んであります
トラックがやって来て、そのままこの中にザラザラーっとモルトを流し込むと、下のミルに落とし込まれそのままミリングされたものがタンクに運ばれます
労力のかからない画期的なミリング!
少量しか使わないモルトに関しては、小型のミルを使います
(といっても、1袋1t単位なんですけれどねw)
もちろんこれだけ大きな規模の醸造所ですから、すべての醸造はコンピューター制御によるオートマティック
レシピを入れると自動的に開始され、この画面ですべての行程を監視できます
次に案内されたのはホップ庫
うちのお店ぐらいの広さがあるんじゃないか、ってぐらいの大きな冷蔵室
ここで管理されたホップは、ホップバッグの代わりにこの機器を使います
この釜の中をビールが通ることで、ドライホッピングの代わりになります
掃除の手間も省けるし、コントロールしやすいのだとか
案内されてびっくりしたのはこの木製オープンファーメンター!
大きな桶が3台も!
「この桶の材質は何ですか?」と質問をしたら、聞いたことのない単語
ハテナ顔をしていたら、わざわざiphoneで調べてくれました
Cypress サイプレス
セイヨウヒノキと呼ばれる、ヒノキ科の常緑高木・イトスギのこと
耐久性があるとは言っても、かなりの厚みがありました
覗き込んでたら、笑われました(笑)
もちろんステンレスの大型ファーメンターもあります
ちなみに、ファーメンターの下はこんな感じになっています
大きすぎて、もう何が何だかです(笑)
以前使用していた設備も現役なようで、小ロットのビールを仕込むのに使用しているそう
昔使っていたと思われるコントロールパネル
すごーい!ハイテクー!と言ったら、
ハイテクに見えるけど、実はこんなにアナログだよ
と言って基盤をパカッと開けて見せてくれました(笑)
「これは日本製で良い働きをしてくれてるよ」
と見せてくれたのは、イーストタンク
そして何やら騒がしいな、と思ったら、ブルワーの皆さんで遠心分離機を修理中
お疲れ様です
ところどころにバレルが積んでありました
これはどこに行っても見かける光景
トレンドをうかがえる一幕でした
小さなファーメンターも健在
手前の大きいタンクはイーストタンク!
最奥にはとーっても大きなフィリング工場がありました
そのさらに奥にはバレル庫が!
使用待ちのバレルと中身のたっぷり詰まったバレルとがみっちり並べられていました
5L缶!
これらはサンプルですが、普通に流通しています
これは可愛い!!
樽の洗浄、フィリングも全自動!
これは見ていて飽きなかったー
ボトリングラインではシーズナルの「Oberon Ale」が大量生産中!!
全てが効率的な大工場でした
最後にはラボも見せていただきました
きれいな従業員用のラウンジもあり、福利厚生の良さを伺えます
なんと気持ちよさそうなテラス席もありました
「We’re growing」
成長し続ける勢いのある会社だということをひしひしと感じる工場見学
こんなに掻い摘んでも濃密で、書き足りないこともたくさんあるぐらい隅々まで見学させていただきました!!
最後に皆で記念撮影♪
Johnさん、お忙しい中、本当にありがとうございました\(^o^)/
さて、
ビールについて学んだ後は、しっかり復習しないといけませんよね
っということで、街まで戻ってBell’sのTaproomへ♪
かなり個性的な店内
店員さんもかなり個性的でカッコイイ!!
見ていて飽きないカウンタの中の装飾品…
トレジャーハンターの隠れ家に来たみたいな雰囲気です
やはりこの旅の定番、フライト!
Bell’sは何と6種類も好きなビールを選べてしまいます
手分けして書きだすだけでも大変…
Bell’sでもやはりダークエールが好み
「Kalamazoo Stout」美味しかったなぁ♪
料理のカウンターの番人は豚さん
料理を頼むとポケベルが渡されるので、どこに居ても出来立てをセルフで受け取りに来ることが出来ます
広い店内ならではのシステムですね
気持ちの良い中庭\(^o^)/
もちろん、外でビールを楽しむことも出来ます
この日は暑すぎて断念しましたが…
内装もところどころ可愛くてツボ
次の運転当番は私だったので、味見程度しか飲むことが出来なかったけど…お店の中を探検して満足
カッコ良かったなー
近くにはホームブリューショップを兼ねったお土産屋さんもありグッズも充実しています!
一同、大満足で出発!!
車で約1時間
次なる目的地はこちら
教会を改装したブルワリー…とばかり思っていたら、実は…葬儀場だったそうなのです!!
※情報提供元は同行者のりょう君、大元のネタはこちら
ブルワリーのホームページにもきちんと書いてありましたね
事前に調査するまもなく、旅行行程を丸投げして渡米したので、帰ってきてから知ることもたくさんあります(笑)
とは言え中はかなり開放的
この日はAHAのイベントもあり、店内はぎゅうぎゅう
外のテラス席にも人がたくさん!!
このカウンターは、反則だよねー
ステンドグラスとグラスがキラキラ光を放って、素敵な空間を作り出していました!
カウンタースタッフはなかなか厳ついお兄さんがいたので、雰囲気はだいな(ry
ビールはやはり、テイスターサイズで全種類!
とはいえ、一つずつの量がそれなりにあるので酔っぱらいます
ここのブルワリーのスタイルとして、インスピレーションの多くはベルギー南部とフランス北部の田園地帯に点在する小さな醸造所から来ています
その為、作り出されるビールも伝統的なベルジャンスタイルのものばかり
テイスターグラスが丸っこくて可愛らしいです
素朴な味わいが多いなか、シーズナルビールの「Zaison」というImperial Saisonがお気に入りでした
なぜか自転車が飾られていたり…見れば見るほど不思議な空間…
時間も良い感じに過ぎており、夕飯はここでがっつり取ることに!
ベルジャンと言えば、フリット!
大好物!
ここのは手切りなのか皮つきで美味しかったです
チーズソース・プレッツェル!
各所で食べ歩きましたが、ここのプレッツェルは揚げてありヘヴィー…
スープは優しく癒される味でした
野菜もお肉もボリューミーで大満足♪
お腹いっぱいになったところで、
またもやこの後運転役、ということで、ビールは味見程度
まったり飲み進める一行を尻目に、暇なので館内をウロウロすることにしました
ブルワリーは離れにあって、外から眺めることが出来ます
外観を撮ろうとしたのですが、目の前がブルワーさんやホームブルワーの方たちの関係者席になっていたので、断念
手近なタンクだけ激写w
これじゃぁ、何なんだかわかりませんね
写真を撮りつつ彼らの様子をうかがっていたところ、
この日、とあるブルワリーのパーカーを着ていたのですが、
「ここ新しいところだよね?行ったの?」
「どういうビールだった?美味しい?」
「あ、俺そこのブルワリーの人知ってるー!君も知り合い?」
「え?日本人?わざわざ来たの?」
とたくさん質問攻めに遭いました(笑)
(ちなみに着ていたのはサンディエゴの新しいブルワリーのパーカーで、頂き物ですw)
皆様の好奇心には感心致します
ブルワリーと教会ホールの間には更にバーカウンターが!!
(テラス席が全開で、そこ向けに開放されたバーカウンターのようです)
そして何より面白かったのが、お手洗い
受け皿がなくて、下の板が鏡側に斜めになっており水が鏡の下に吸い込まれていくのです
これはかなりびっくりしました
昔の佇まいを書いたと思われる絵も飾られていました
(私が写りこんじゃって、見にくいですが…)
今思えば、教会というよりもほの暗い感じがただよっているような…
一通りの探検を終えて席に戻ると、一人がギブアップ(笑)
「このあとは運転するから、代わりに飲んでください…」
とお願いされてしまったので、飲み手と運転手を交代!ということでガシガシ飲まさせていただきました
それぞれが適度にアルコール度数が高かったので、ふわふわと良い気分
時間も押していたので、少しピッチを上げて飲み干し、次の場所へと向かうこととなりました
この日の宿泊はグランドラピッズ!
もともとは家具産業で発展し、「家具の街」と呼ばれる、ミシガン州の中ではデトロイトに次ぐ大きな街です
芸術面も大変盛んで、美術館やパブリックアートが点在していて、街自体が近代的でとてもきれいでした
我々ビール飲みにとっては、グランドラピッズは天国!
アメリカの各都市の中でも、ブルワリーやブルーパブ、ビアパブが密集した地域でもあるのです!!
調度AHAのイベント真っ只中で、街中大盛り上がり!!
ということで、ホテルで少し休憩した後、さっそく夜の街へ
まず向かったのがこちら
輝かしい受賞歴と、その確固たる上質なビールの造り手
私も過去にお土産で頂いたこちらのビールのきれいさに驚愕したものです
店内が暗かったので、とても写真向きではありませんが…
「All Day IPA」は私が衝撃を受けたビールの一つ
そのダークエールverが「All Night Black IPA」
ウィットも効いて、おいしいビールでした
ここのビールは何を飲んでも野暮ったくなく、洗練されたきれいな味がします
メインのカウンターとは別にサブカウンターもあり、メインでは出ていないビールも繋がっています
こちらのサブカウンターに出ていた「Supremo Moutain Brown Ale」がめちゃくちゃ美味しかったです!!
コーヒーフレーバーの程よい、ドリンカビリティの高いブラウンエール!!
こんなビールが日本でも飲みたい…!!
ステージではLIVEも始まり大盛り上がり!!
そんな最中、相席した隣の席のおじ様に声をかけられました
「もしかして君、昼にBell’sにいなかったかな?」
「実はブルワリーツアーに参加した時に君を見かけて、とてもよく覚えていたんだ」
と!!!
何ー!!!?
よくよく話を聞くと、我々が帰るときに確かにBell’sでAHAツアーとすれ違っていたのですが、
アジア人で珍しいし、その日私の着ていた「Fire Stone Walker」のTシャツが印象的だったのだとか…
この日着ていたもので話しかけられるの2度目なんですけど(笑)
彼らはホームブルワーで、我々にとても興味をもってくれました
ビールを分けてくれたり、UNTAPPDというアプリの話で盛り上がり意気投合
この日の服装に感謝
(選んだのは自分自身ですけどね 笑)
とにかく気持ちの良い夜だったのですが、特にバルコニーの雰囲気が最高!!
こんな場所でこんな美味しいビールを飲みながら、ダラダラ過ごすなんて最高だろうなぁ…
ぜひ、近所に欲しい…
どうしても設備だけチラ見したくて、次へと向かう皆から離れて外から少しだけ覗き見
パッと見る限りでも広くて清潔!
この後、先を行く皆に急いで追いつこうと近道へ
バルコニーから外に続くゲージを開けたらけたたましい警報が鳴ってしまい…警備員さんに怒られました…
ドアマンのお兄さんも苦笑い…すみません…
急がば回れ、ですね
ご迷惑をおかけいたしました…
そして、徒歩10分ほどでこちらに到着
RatebeerやBeer Advocateでもいつも上位にいる名門ブルーパブ!!
何か所かにお店を構えているようです
名前がまずキャッチ―なのと、看板がとってもかわいい!!
こちらも店内ぎゅうぎゅう
アンティークな佇まいのお店の内装は、居心地が良い雰囲気
物語の一編に出てきそうなおしゃれな空間です
ゲストビールが豊富なことでも有名で、この日は祭りということもありびっくりするようなラインナップだったのですが、せっかくなので自家醸造ビールをいただきました
「Lyemon Lyavender Pale」は石鹸?を飲んでるような強い香りw
「Red Nymph」はBrown Sourで心地よい酸味♪「AHA IPA Collaboration with Primetime」というのもいただきました
その他には時間の関係で行けなかった、「Short’s Brewing」のビールも各種いただきました!
設備は店の奥にあり、かなり小さな規模で醸している様子
パブだけでまかなうならば、このぐらいの大きさで充分なのかなぁ
あまりに居心地が良かったのと、Foundersで出会ったおじ様達に再会したのとで、閉店ギリギリまで居座り、照明を明るくされてしまいました(笑)
ホップキャット、素敵なお店でした!!
こういうパブ、いいなぁ
この日は満月
とっても素敵な月夜でした
月光浴をしながら、ホテルへと帰るのでした
グランドラピッズ、本当に良い街で、あちこち回りきれなくて本当に残念
また来たいなぁ!!
疲れが徐々に蓄積されていく一同
明日以降も元気で過ごせますように
5日目に続く…
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